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令和6年度 山崎建設株式会社 安全大会
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令和6年度 山崎建設株式会社 安全大会 ご報告

【日時】2024年7月11日(木)
【場所】坂戸市立勝呂公民館 視聴覚室
【司会】実践協議会副会長 秋山 秀樹

【議事録】
今大会の出席人数は合計で44名でした。
内訳は実践協議会21名、梁友会14名、山崎建設9名でした。

〈1.開会の辞〉
実践協議会 会長  向山設備工業  斉藤 博之

「明るく 楽しく 元気よく」でお馴染みのと自己紹介をされた。
平日にも関わらず多数の出席者がある事に感謝の意を述べる。
住友林業埼玉西支店の川崎次長様にお越し頂きました御礼を述べる。
7月は安全月間になっていて毎年この時期に安全大会をしておりますが、明日以降の作業に役立てて頂きたい。
連日暑い日が続いておりますが、まずは体調の管理、暑さ対策、何よりも無理をしない、管理者の皆様は無理をさせないという事を誓って頂き、今後の作業もよろしくお願いします。
以上、挨拶に替えさせて頂くと述べる。

〈2.社長挨拶〉
山崎建設株式会社 代表取締役  山﨑 佳昭

皆さんこんにちは。大変お忙しいなかを、また足元の悪いなかをお越しいただきましてありがとう御座いますと謝意をのべる。
また、この様に多数のご参加を頂きました事に感謝。
本日は約40名、昨年は33名でしたので大幅に人数も増加しています。
これだけ皆様の安全意識が高いという事で本当に感謝します。
皆様が日頃から災害が起きないように現場で頑張っていらっしゃる事を私も現場を見て感じます。
昨今の熱さは本当に異常です。毎日のように熊谷市、鳩山町等この近辺のニュースが高温注意という事で流れています。
この間は秩父も39°というニュースが流れていましたが、連日40°に迫る災害級の熱波がありまして一般の方は不要不急の外出は避けるようにテレビでも呼びかけていますが、皆さんはそういう訳にもいかないという事で仕事ですから働かなければならない。働かなくてはならないのでどう乗り切るかを各々の方が工夫をしながら乗り切って頂いていると思います。本当に救急車で搬送されるような熱中症にならない為に無理をしない、早めに休憩・水分を取ったりする事が大事だと思います。他人事ではなく取り組んで頂きたい。
今日は30°に届かない涼しい日になり皆様は仕事をしたい方も居られたと思いますが、ここに来られて皆様と一緒に安全についてもう一度初めから考えなおす良い機会にして頂いて熱中症等の災害にならないようにして頂きたい。


〈3.来賓挨拶〉
住友林業㈱ 住宅事業本部 埼玉西支店 生産次長  川崎 優介 様

皆様こんにちはと挨拶をのべる。
自己紹介をされる。
私は住友林業に入社して21年目です。2022年入社です。
入社した当時は埼玉西支店でその時から山崎建設さんにお世話になっていいます。巡り巡って埼玉支店をへて昨年埼玉西支店に入り、その後次長になられた。
工務店の安全大会に参加させて頂くのは初めてで、皆様の安全の啓蒙に係わったり日頃の安全管理指導に役立たせて頂ければと思います。 接角参加させて頂きましたので、住友林業の安全に関する上期の状況もお話しさせて頂きます。
(労働災害の近況を述べる)


〈4.安全DVD〉
題名 「電動、エアー工具と脚立安全作業のポイント」
脚立をまたいで使用する事は現在は禁止されています。


〈5.安全講和〉
山崎建設株式会社 代表取締役  山﨑 佳昭
題名 「事故の陰に潜む危険の種」

皆様、長時間お疲れ様ですが後30分位我慢して頂いて、本来安全講和は外部の方を呼んだりしますが、予算がありませんので私がお話しします。
すごく慣れてはいないので皆さん聞きずらい点もあると思いますが、少し我慢して聞いて頂ければと思います。
まず皆様安全大会にお集まり頂いて貴重なお時間を頂いておりますが、なぜ安全大会をやるのだろうかというところです。
もちろん事故を未然に防止して労働者の安全意識の向上する、この二つが大きな目的だと思います。
ただ普段の現場であまり意識されていない危険因子、危険の目、危険の種とか言いますけど、これをこういう安全大会で気づいて頂いてつぶしていくという事がこの安全大会の大きな意義ではないかと思います。
いま、画面に出していますけどヒューマンエラーと不安全行動、これはよく安全大会とかでよく出てくる二つの言葉ですが絶対的に大きく違うのが何だかわかりますでしょうか?ヒューマンエラーというのはうっかりとか人間であるからこそ起こってしまう、錯覚というのもあります。不安全行動というのはルールを無視して分かってはいるけどやってしまったという近道行為である。それが不安全行動と言われる事です。多くはヒューマンエラーは若い職人さんに多いです。不安全行動はよく仕事を分かっているベテランの職人さんが多いと言われています。
これはどちらも災害をおこす原因になるのですが、どちらも気を付けてやっていかなければならないと思います。
何度か前にお話ししたことがありますが何度も聞いて理解を深めて頂くという事でご理解下さい。
ハインリッヒの法則という少し難しそうな法則があります。これはアメリカの損保会社の安全技師だったハーバード・ウイリアム・ハインリッヒという人が1931年に5000件以上の労働災害を調査した結果から事故の発生パターンを確立の法則で提唱されたものです。
建設業における災害はなかなか減らないのが現実です。いかにひやりとした事やハットした事をいかに無くすかが重大事故が限りなくゼロに近付けられる秘訣といえます。
ハインリッヒの法則を簡単に言いますと一件の重大な事故を起こす陰に29件の軽微な事故・災害が隠れている。一件の重大事故というのは被災者が亡くなったり重い後遺症を負ったりするのが重大事故とすれば手を切ったり捻挫をしてみたり、そういったどちらかといえば軽微な事故が29件、それでその29件の裏には300件のひやっとしたりはっとしたりした事があるという法則になります。
これは建設業の中にも当てはめられると言われています。
例えば足場の作業中にバランスを崩して転落しそうになったり足場の作業床に有った段差に足を取られて転倒・転落しそうになったり、足場板の爪が引っ掛っておらず作業床ずれたり転落しそうになったりこう言う事が過去に皆様の身にもあったかも知れませんが、こう言った事が災害は起きていないがひやっとした事でこのような事が300件という事になります。
他にもカッターで切断中に力を入れたら滑って体の方に刃が向かってきたり、切らなかったけど危うく手を切ったり太ももを切ったりしそうになったり、先程の住友林業さんの最近の災害でもありましたが若い電気職人さんが電線の被覆を向いているときに通常はストリッパーを使うのですが、一ヶ所だけだったのでカッターを使用して剥いていたそうです。たまたま自分の方に刃を向けてやっていて太ももに刺さってしまったという事故がつい最近ありました。
こう言った事も災害になってしまったので29件の中に入るのですが、刺さっていなくても300件の方に入ります。
車の運転とかもそうです。よそ見をしていて急に飛び出して来たのに気が付かなかった、ブレーキを掛けて危うくひきそうになったが止められたというのがヒヤリハットの300件に入ります。
こう言った事故を防止する対策は足場の上で言うとハーネス・安全帯の着用とか足場を組み立てる際に段差をなくすとか足の引っ掛かりそうな番線等が出ていないか等を注意する事が一つの対策になりますけれど、現状目視確認したりして危ないと思う芽を摘みとるというのが一つの災害防止、一件の重大事故を無くすために必要な事です。
災害は予防が大切です。近道作業はせず安全を確保しながら作業をして頂きたいと思います。
それともう一つ、割れ窓理論といって何度かお話ししたことがありますが、今日初めて来られている方も若い大工さんも居ますのでもう一度ご説明をして注意をして頂きたいと思います。
この絵でありますように割れた窓が放置されていると誰も気にしていない、割ってもいいのかなと周りの人は思います。窓を割る事への罪悪感が薄れてその他の窓も割られるようになってしまう。この場所は誰も関心が無い様だという環境になってしまう。そして軽犯罪の温床になる。落書きされたりもっとガラスを割られたり、やがて重大な犯罪が起こる可能性が高くなるというのが割れ窓理論というもので、これはいろんなところで提唱されている理論です。これもアメリカのケイング博士という人が提唱している理論ですけれども、これは言葉の通り建物やビルの窓ガラスが1枚割られてそのまま放置しておくと外部からその建物は管理されていないと認識をされ割られる窓ガラスが増えてくる、建物やビル全体が荒廃し始める、更にはその地域全体が荒れて人の心も荒んでいくという事になります。
必ずしもそうなるわけではないでしょうけど何となく分かるような気がします。窓ガラス一枚直せば犯罪が減るわけではないけど、たとえ一枚のガラス割れや落書き、そういった軽犯罪を見逃さないという事が姿勢が犯罪を抑止するような効果があると言うような事だと思います。
マナーの範囲もそういう事だと思います。落書きやゴミの散乱は不良者が集まりしいては住民が近寄らなくなる。誰にも見られないという心理になり犯罪が起きやすくなる。
これを実践的に採用したのが当時のニューヨーク市のジュリアーノ市長が1994年にニューヨーク市警本部にブラットン本部長を任命し、割れ窓理論を採用して割れた窓の一掃を図った。そのために警察官を5000人採用して徹底的にパトロールと軽微な犯罪、マナー違反も含めた取締りを行って重犯罪を激減させたという実例があるそうです。
1992年に殺人事件が2154件だったものが5年後に3割の770人にまで減ったというデータも出ているそうです。
重犯罪も626000件が355000件の半数近くに減ったようです。
特に乗ると危険と言われるニューヨークの地下鉄だったが、ケリング博士の打ち出した方針は地下鉄の落書きを全て消す、それに加えて無賃乗車など軽めの犯罪を徹底して取り締まる、それによって地下鉄での殺人を含めた重犯罪は激減したと言われています。
日本でもススキノの環境浄化対策に割れ窓理論、歓楽街の徹底した駐車違反の取り締まりで2年で15%駐車違反が減少したそうです。
ディズニーランドでは些細な傷をおろそかにしないでペンキの塗り直しを徹底的に惜しみなくやかんに行う事で従業員や来客のマナーを向上させることに成功しているそうです。
しいて言うとうちの会社でも事務員さんの話によると一つゴミが置いてあると皆がそこにゴミを置いていく。だからなるべく普段おいてない所にゴミがあったらなるべく早く片付けるという話をしていました。これも割れ窓理論になってくるのだと思います。
窓ガラス一枚を直せば犯罪が減ると言う訳ではないが、そういった小さなことを徹底して見逃さない、みんなが気を付けて見逃さない事が重要になってくるのだと思います。
現場に置き換えてみてもヘルメットとかハーネス、工具の安全カバーこの位ならやらなくてもいいだろうという事が、しいてはみんなやらなくなってしまう。自分だけやっているのもばからしいとか、あの人がやってないかららなくていいやというようなことになって、そういう時に事故が起こる。建て方作業でもそうです。ハーネスを一人が付けていないと多分皆が着用しなくなります。誰も注意をしないでそのまま作業していると事故が起きます。
事故が起きて調査をしたりするとハーネスをしていなかった、丸鋸の安全カバーをしていかったと言うような事が出てきます。
本当に些細な事でも甘く見ない、細かい所まできちっとする、そういう事が大事になります。
現場美化もそうです。現場にゴミが一つ落ちていると自分も捨てていいやという気持ちになるのは皆さんも当然だと思います。
何となく入った現場が雑然としていて汚いとあまりきちっと掃除しなくていいやと思ってしまう。逆に綺麗な現場に入るとゴミを適当に捨てて帰る人はいない。汚せない、散らかせないと思う。雑然としただらしない現場は入った人も気が緩むというかこの現場なら捨ててもいいかとなってしまう。現場では皆さん一人一人が常に綺麗な現場、安全な現場を小さな所から意識してやって行くことが大事だと思います。
たばこのマナーもそうです。吸い出すと皆そこで吸い出してしまいます。住友林業の現場では敷地内でたばこ吸う事は禁止されています。ただ、一人が吸い出すと皆吸い出します。吸う方はマナーを守って吸ってはいけない所では吸わないようにして頂ければ現場の方もきちんとした現場、しいては安全で災害が起きない現場にしていくのもこう言った細かい一つ一つの事からっていうのが重要になって来るのではないかと思います。
そういった事で二つの理論というか、ういうものを紹介させて頂きましたが、もちろん来年は誰一人災害をおこすことなくまた来年の安全大会で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
ここで少し余った時間で昨年も行ったかも知れませんが、スライドの絵を見て頂いてどんな危険が潜んでいるのかというのを皆さんと考えて行きたいと思います。
今日のお題が事故の陰に潜む危険の種という事なので、こう言った作業の中にどのような危険が潜んでいるのかを考えたいと思います。



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